• Home »
  • 未分類 »
  • 2014プレミアリーグ夏の動きをまとめてみた(スポンサー編)

2014プレミアリーグ夏の動きをまとめてみた(スポンサー編)


 

欧州サッカーが開幕の時期を迎えました。

4大リーグでは、

8月16日にプレミアリーグが開幕し、

8月23日にブンデスリーガ、リーガエスパニョーラが開幕。

そして今週末からはセリエAも開幕の時を迎えます。

 

オフシーズンの間の各クラブの変化を見ると

オンザピッチの部分では、

ワールドカップで株を上げた選手達の大型移籍が目立ち、

今年も天文学的な数字が飛び交いました。

 

モナコからレアルマドリーに移籍したハメスロドリゲス(移籍金8000万ユーロ)や、

そのレアルマドリーからマンチェスターユナイテッドに移籍したディマリア(移籍金5970万ポンド)、

リバプールからバルセロナへ移籍したルイススアレス(移籍金8100万ユーロ

何とも豪快な数字が世間を賑わせました。

 

では、オフザピッチでの変化は各クラブどのような状況だったのでしょうか?

本稿ではプレミアリーグ各クラブのオフ期間におけるスポンサーアクティビティをまとめてみます。

 

2014-15プレミアリーグ主要スポンサー情報まとめ

newps

 

 

巨額を投じるサプライヤー

 

上の表は2014-2015シーズンにプレミアリーグに所属する各クラブごとに、

「胸スポンサー」「サプライヤー」「新規スポンサー」をまとめた表です。

まずは分かり易い、サプライヤーから見ていきましょう。

 

プレミアリーグへサプライしているブランドとしては、

アディダスの5チームが一番多く

次いでプーマが4チーム。ナイキが3チーム。

アンブロ、ウォーリアー、マルコンが2チームで、

トッテナムはアンダーアーマーがサプライヤーとなっています。

 

ただ、現在は各クラブとサプライヤーの関係が過渡期を迎えており、

アーセナルはナイキからプーマに代わり、

報道によると5年契約で総額1億5000万ポンド(約250億円)の大型契約を結びました。

また、マンチェスターユナイテッドはアディダスと、

10年契約で総額7億5000万ポンド(約1250億円)という史上最高額での契約を結びました。

 

 

日本と大きく異なる胸スポンサーの業種と理屈

 

ついで胸スポンサーを見ていきます。

業種で見ると、分かり易いのは、

「オンラインベッティング」の会社が4社(Dafabet・Fun88・12Bet・Bet365)も胸スポンサーになっているということでしょう。

次いで航空会社が3社(Emirates・Etihad・Air Asia)、

あとは金融系の企業が3社(Standard Chartered・Goldenway・Alpari)といった感じでしょうか。

 

まず注目すべき「オンラインベッティング」ですが、

アストンビラの胸スポンサー「Dafabet」では日本語対応も行っているほか、

サイトでは特にアジア圏の言語対応が充実していることから、

プレミアリーグチームのスポンサーに積極的に手を挙げている事情も伺えます。

 

これは航空会社にも言える事で、

エミレーツ航空とエティハド航空はUAEを、

エアアジアはマレーシアに本社があります。

これらアジアの巨大企業がこぞってイギリスのチームにスポンサードする理由は明白で、

プレミアリーグチームのアジアにおける強力なプレゼンスを物語っているでしょう。

 

Jリーグでもアジア戦略を強化し、

アジアにおけるリーディングリーグになるべく奮闘していますが、

もしかするとこの先プレミアリーグの胸スポンサー達と同様の狙いを持つ企業が、

こぞってJクラブのスポンサーになる、という日が来るかもしれません。

ともすれば、そのタイミングで、様々な規定も柔軟に対応されることでしょう。

 

 

スポーツチームのメディア的価値

 

このように多額の資金が動くスポーツチームのBtoBビジネスですが、

これはスポーツチームの持つメディア的価値の賜物といえるでしょう。

 

MANU

 

スポンサーになる企業の思惑は実に多種多様なものがあると思いますが、

総じて言えるのはクラブのスポンサーになることで、

クラブを通してクラブのファン(を中心とした人々)にリーチをしたいということです。

 

一昔前であれば、

単純に「露出機会を増加したい」というニーズも多くあったかと思いますが、

現代ではスポンサーとなった後にクラブのブランドを用いてクラブとコラボレーションをして何かを行うという事も増えてきました。

たとえば、バルセロナのスポンサーとなったアウディは選手達を用いてこんな企画をやっていました。

 

(詳細はこちらから:「バルセロナが魅せる素敵なスポンサーアクティベーション」)

 

スポンサーになった後のこのような展開まで考えると、

クラブにはリアル空間・WEB空間を通して多くのファンデータベースを抱えている状態が求めらます。

スタジアムにファンが詰めかけ、テレビの前で多くのファンが実際にそのチームの試合を見て、TwitterやFacebook・Instagraでは各アカウントに多数のフォロワーがいる状態であると、

そのファンデータベースに対してマーケティングを行いたい企業は多数存在するでしょう。

 

しかもそれが企業のターゲットと重なるエリア・年代・性別であれば、あるほどです。

 

実際にリバプールでは、

「クラブのグローバルブランド戦略の中核にデジタル戦略がある」と明言し、

その狙いをこう説明しています。

 

“Extending the Liverpool FC brand beyond borders and connecting with our 200 million global fans also makes good commercial sense for the Club and will help us achieve a competitive advantage on and off the field. We can create added value for our corporate partners and maximise the international commercial opportunities that benefit everyone at the Club, including the players, coaching staff and the global community of fans across the world.”

Managing Director を務めるIan Ayre氏の発言

(詳細はこちら:リバプールのデジタル戦略

 

スポンサー企業の動向を見ると、

世の中がスポーツチームに対して何を求めているのかが見えてきます。

そして、当然のことながらスポンサーから巨額の資金を集める事に成功したクラブは、

オンザピッチでの成功にも近づくことでしょう。

今シーズンが終了した際に本日ご紹介した表をご覧いただくと、

また新しい発見があるかもしれませんね。

 


The following two tabs change content below.
山内 一樹
「ミレニアル世代の遊びの選択肢にスポーツを加える」ことを目指し、アクティビティとしてのスポーツの可能性を追求している。Jリーグ・Bリーグ・侍ジャパンといったコンテンツホルダーらとともに、主にSNSの活用を中心としたデジタルマーケティング施策の推進に従事するほか、渋谷区を起点に活動するサッカークラブ TOKYO CITY F.C. を立ち上げ、渋谷から新たなフットボール体験を産み出すための取り組みに挑戦中